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アメリカ大統領選挙の基礎知識

アメリカ大統領選挙は、4年ごとに行われます。
世界のリーダーとして活躍するアメリカ大統領を決める選挙となるので、世界中の注目を集めます。
戦争や感染症、気候変動なと世界の問題に取り組むことが出来るリーダーが求められ、各国に大きな影響を与えるのが特徴です。
アメリカ大統領選挙の投票日は11月最初の月曜日の翌日と決まっていて、火曜日に行われます。
アメリカでは19世紀以降から民主党と共和党の2つの政党が圧倒的な力を持ち、どちらかの党の代表が大統領になるのがパターンとなっているのです。
共和党は保守的な政党で、ドナルド・トランプが所属しているとしても有名です。
財政的な力と社会的保守を併せ持った党で、減税や移民問題、重保有権などに積極的に取り組んでいます。
20世紀頃からは、農民からの支持を集めている政党でもあります。
民主党はどちらかと言うとリベラル政党として知られ、オバマ政権を支えた副大統領のジョー・バイデンが所属しています。
選挙戦で勝利をするためには国民投票で多くの支持を集める必要がありますが、票数が多かった方が勝つ訳ではありません。
選挙ではまず州ごとに選挙人というものが配置され、人口ごとにその数が決められています。
有権者となる国民は共和党の候補者にするのか、あるいは民主党の代表にするのかを考えます。
その票は州ごとに集計されて、票数に応じて選挙人の持ち分となるのです。
ほとんどの場合は票数が多かった候補者が選挙人を全て取ることになりますが、メイン州とネブラスカ州では票の割合によって変わります。
そして持ち分の多さによって、大統領候補が決定する仕組みです。
アメリカでは州によって支持する政党が何となく決まっていますが、激戦州と言われる地域ではどちらの候補者が勝つのかは分かりません。
人口が多く、決まった政党がないフロリダ州は特に激戦と言われているほどです。
選挙人の数が比較的多いカリフォルニアやニューヨークは伝統的に民主党の支持が熱く、中西部は共和党が強いと分析されています。
ただ近年では中西部のアリゾナやテキサスでは、民主党の支持も伸びているという見方もあります。
アメリカの選挙の仕組みには良い面と悪い面があると言われていて、良いところは人口が少ない地域の意見もきちんと反映されることです。
悪い点は、投票数があまり関係ないことです。
自分たちの意見が反映されないとモチベーションが下がってしまい、投票数に影響を与えることもあります。
投票することが出来るのは、アメリカ国民の18歳以上の全ての人です。
州ごとによっては投票する前に身分証明書を提示したりと、ローカルなルールが設けられているケースもあります。
このようなルールを採用してきたのは、共和党です。
これは不正投票を防ぐ目的ではありますが、民主党側から見ると選挙妨害と捉えているようです。
民主党を支えている貧困層は身分証明書を提示することが出来ないこともあり、不利になることから妨害と言っています。
投票は当日はもちろんのこと、郵送でも受け付けています。
わざわざ投票所に足を運ぶ必要がない、新型コロナでの感染症予防になると一定の支持を集めている方法です。
ただ過去には不正が発覚した疑惑があり、まだまだ投票所に足を運ぶ人は多いようです。
2016年の選挙では投票数は少なく、どちらの候補者に票を入れるべきか分からなかった国民が多いと考えられています。
自分自身には興味はあるが、大統領選挙には興味がないという国民も居たことから投票数が伸びなかったのです。
仕組みが複雑なこともあり有権者2億4500万人のうち、実際に投票したのは1億4000万人にも満たなかったのです。